３月１４日（アフロサムライ）

とくに原因があるわけではないのですが、何となく気持ちがとっ散らかった感じで、集中力を欠きます。
こういう時は何かが切り替わるのを待つしかないんでしょうね。
下の感想文も何だかとっ散らかっています。

今日の感想
「アフロサムライ」
逆輸入ジャパニメーション・アフロサムライを見ました。
黒澤明＋ブラックスプロイテーション＋クエンティン・タランティーノ＋マカロニ・ウェスタン＋カワイ子ちゃん
＋ターミネーター＋白土三平＋中国武侠小説＋血飛沫＋ダースベイダー＋etc…
とにかく、エンターテインメント要素てんこ盛りで楽しめました。アメリカ人は血飛沫が好きなんだなぁ（笑
基本プロットはマカロニ・ウェスタン＋武侠小説ですね。
「神の一番」「挑戦者の二番」という２本のハチマキを巡る戦いなんですが、なんだか「範馬バキ」のブリズンブレイク篇を思わせる設定です。
どちらかがどちらかに影響を与えているんですかね？
主人公と相棒の２役の声をサミュエル・Ｌ・ジャクソンがアテているんですが、主人公があまりに無口なので２役なのかと思いきや、
ちゃんと理由があるんですね。
ちなみに、サミュエル・Ｌ・ジャクソンは世界一の説教役者だそうで、今回も「ニンジャ・ニンジャ」というキャラで説教しまくっています。
あと、サミュエルといえば、何と言っても「マザ・ファッカ！」のセリフ！
いつ言うのかと期待していたら、最後の方で言ってくれていました（笑
この作品、明らかに日本国内向けのアニメとは雰囲気が違いますけど、こういう自虐的な「勘違いの日本」を逆手にとっても
今の日本のアニメーターは素晴らしいものを作りますね。

３月１１日（ガンダムＯＯ）

今日の感想
「ガンダムＯＯ ２１話・２２話」
そろそろ前期２クール放送分のクライマックスですが、面白いですね。
悪の限りを尽くしたトリニティ兄妹は、エロい妹を残して壊滅！
ウルトラコンピューター・ヴェーダはハッキングされ、ロックオンは利き目を負傷してアイパッチに。
人革連のギュゲスＤみたいなＧＮドライブ搭載ＭＳ、激強！
そしてガンダムエクシアは真の力を解放する。
まぁこの時点でエクシアのままパワーアップなら、前半での主役機交代は無いのでしょうね。
しかし相変わらず、個々人のエピソードは遅々として進まず、スメラギさんの過去とか、メガネくんの正体とか、サジの今後とか積み残したままですね。
多分そのまま前半戦を終えるんだろうなぁ。
後半戦の放送が秋なのか一年後なのかは知らないのですが、ストーリーはキッパリと忘れそうですね。

３月９日（グレンラガン）

今日の感想
「グレンラガン ２１話・２２話・２３話」
いきつけのツタヤで、全然返却されないのに業を煮やして、別のビデオ屋の会員になってまで借りる羽目になってしまったDVD第８巻。
ラス前です。
もうこのあたりになると、各話に泣けるポイントがあって一気に見ることなんて出来ませんよ。
前の巻の２０話で、投獄されたシモンの前にいつものバスターライフルを構えて颯爽と現れたヨーコ。
２１話は、そのヨーコのグレン団と別れた後のもう一つのエピソード。
二十四の瞳のパロディです。
テッペリン攻略編のカウガールスタイルも良いけど、ヨマコ先生バージョンも素敵です。
２２話は巨大戦艦アーク・グレンがアーク・グレンラガンに大変形！
アーク・グレンラガンはグレンラガンと違い、グレーを基調としたカラーリングにガンバスターを思わせる外観です。
無敵なのもガンバスターと同じ。
努力と根性の代わりに、意地と気合いで敵を蹴散らします。
２３話から第４部。
月に偽装していた超弩級巨大宇宙船を起動して、いよいよアンチスパイラルとの決戦に挑みます。
今回、何と言っても２２話のニアのセリフに泣けました。
別人になってしまったかのようなニアでしたが、シモンの一片の揺るぎも無いセリフに、思わず元に戻ってしまいます。
現実の生活では意地と気合いで何とかなるケースは殆ど無いですが、この作品では所詮ウソ話といえど、
魂を熱くさせるようなメッセージを随所で発してくれていて、本当にグッときます。
物語や演出が中途半端だと、虚しいだけなんですけどね。
ここまで突き抜けて馬鹿馬鹿しいと、感動に変わるんですね。
ところで、２３話のラストで超銀河大グレンで出撃する際のシモンの登場シーン。
体を左右に揺らしながらゆっくり歩く様は、映画「銀河鉄道９９９」のキャプテン・ハーロックの登場シーンへのオマージュですね。
有名な「男には必ず死ぬと判っていても、やらなければならない時がある」のセリフのシーンですよ。
グレンラガンの中では、このセリフはむしろカミナを彷彿とさせますけどね。
終盤５話の第４部はひたすら怒濤の展開で、涙無くしては見られないですが、この作品はこれによって、
GAINAXの前作「トップ２」でブチ破れなかった壁を突き抜けたと思います。
あー、ということは、トップ２に足りなかったのは、ドリルだったのか！

３月７日（妖怪ハンター 魔障ヶ岳）

今日はお休みだったので、久しぶりに古本屋廻りをして、諸星大二郎の作品をゲット。
購入したのは以下の４点です。
「妖怪ハンター 魔障ヶ岳」
「グリムのような物語 トゥルーデおばさん」
「私家版 鳥類図鑑」
「私家版 魚類図鑑」
いずれも大判コミックスなので、新品の半額程度のお値段でお買い得でした。
今日はその中から「妖怪ハンター」を読みました。
いうまでもなく、諸星大二郎の代表作の一つ「稗田礼次郎のモノ語り」ですが、いつものような狂言回しではなく、
物語に関わってくる稗田先生に注目です。
ちなみに、京極夏彦の京極堂シリーズの探偵・榎木津礼二郎のネーミングは、稗田礼次郎から取っているんだろうなぁと思います（字は違いますが）。
そして、その縁かどうかは分かりませんが「魔障ヶ岳」の掲載誌は「メフィスト」なんですね。
物語はいつものように古代遺跡、古代史、故事伝承などを辿り、謎を解き明かしていくうちに、彼岸のモノ共が立ち現れてきます。
一応、妖怪ハンターというサブタイトルが付いていますが、この物語に登場する異形のモノ共は、いわゆる鳥山石燕
（もしくは水木しげる）的な妖怪ではなく、ラヴクラフトの創造した太古の宇宙神に近いものですね。
それらの異形の怪物たちが、諸星調の垢抜けない絵柄と相まって異様な迫力です。
いや、期待に違わぬ面白さ。
個人的には妖怪ハンターシリーズの最高傑作は「生命の木」だと思いますが、近年の作であるこの「魔障ヶ岳」も勝るとも劣らない傑作でした。
ただ、面白すぎるのと、濃い漫画なのとで、読み終わったら疲れますね。

３月５日（電脳コイル）

今日の感想
「電脳コイル １５話・１６話・１７話」
DVD６巻の収録分は、前巻とは違い、物語の核心に迫るストーリーが続きます。
近未来のサイバー都市であるのにもかかわらず、わざとらしいまでにノスタルジックな街並みの大黒市。
ほぼ全員の子供達が使用しているハイテクツール「メガネ」。
のんびりとした雰囲気の物語の奥に、何か不穏なものが潜んでいるような気がしてなりません。
以前の感想にも書きましたが、このメガネの子供達は電脳化手術を施されているとしか思えないですね。
もちろん、そのことについての明喩的な挿話は無いのですが。
また、日本海側に位置するといわれる大黒市ですが、なぜそんな場所にあるのか？
もしかして大黒市は隔離された秘密の実験都市の一つなのかも知れません。
物語上でも、大黒市以外で登場する地名は金沢位なんですよ。
メガネの通信機能もどうやらインターネットには接続していないようだし、内部でも情報統制されているかも？
一方、物語は「学校怪談」っぽいオカルトの要素をはらんできました。
まぁこの辺りは、子供っぽさを表現した演出なのでしょう。
しかし、私にはマトリクスのような隠蔽されたサイバーシステムの存在があるように思えます。
まぁ、考えすぎでしょうけど。

３月２日（仮面ライダーキバ）

今日の感想
「仮面ライダーキバ ５話・６話」
今回の話は斬鬼さんこと松田賢二さんが大活躍で、すごく良かったですね。
柳沢ななさんも相変わらず可愛いし、画面に出ているだけで非常に間がもちます。
ただ１９８６年の場面だけは、やっぱりダメですね…。
麻生ゆり役の高橋優さんだけが、頑張って８０年代してますが、他は全然８６年じゃないもの。
ところで、何か悪い薬でもやっているんじゃないかというような、イカレたキャラの紅音也くんですが、彼は果たしてキバに変身するのか？
狼男・松田賢二さんは何故、電子星獣ドルに幽閉される羽目になったのか？
金山一彦さんがズラなのは何故？
などなど、謎が謎を呼びますね。

ところで主人公の名字、「紅」といえば、どうしても紅萬子さんを連想してしまうのは私だけでしょうか。
どうでもいいですか、そうですか。

３月１日（不思議な少年）

今日の感想
山下和美「不思議な少年 ６巻」
ドラマ化もされた「天才 柳沢教授の生活」（こちらも超傑作）でお馴染みの、山下和美さんの最新巻です。
時間・空間を超越してあらゆるシチュエーションに登場する「少年」がありとあらゆる人類の営みを観察するという物語。
山下和美版・火の鳥といった感じです。
横山光輝の「時の行者」にも似ていますが、次元を完全に超越した存在として描かれているので、やはり「火の鳥」ですね。
時間と空間を超越して自由に編集が可能な存在ということは、つまりその次元での光速を超越しているということで、少年は高次元の存在といえます。
漫画は２次元なので、少年は３次元の存在、つまり作者の分身であり、また我々読者の分身でもあるということを意味しているんですね。
ところで、山下和美さんの漫画は、ストーリーテリングの見事さに定評があるのですが、私個人的には絵柄 それも描線がすごく好きなんですよ。
こないだの羽海野チカさんもそうなんですが、上手い女流漫画家さんのＧペン描線の見事さには、本当にうっとりしてしまいます。
ただ今巻の前半は、忙しかったためか絵がスカスカなのが目立ってしまっていて、少し残念ですけどね。
あと、後半の話に登場する「ムメキク」というキャラクターがイイです。
美女美男子は、達者な人なら誰でも描けるものですが、ああいうブサイクだけど愛嬌があり、かつ精神的にタフというキャラは簡単には出来ないですよ。
見事な話作り、魅力的な描線、愛すべきキャラクター達。
漫画家・山下和美という人は、今、ほとんど無敵なんじゃないですかね。


こないだ頑ツさんに教えて頂いて、さらに各方面でも評判の良いペイントツール「ＳＡＩ」を試しています。
フォトショップ、ペインター、さらにコミックスタジオのいいとこ取りみたいなツールですね。
まだ全然慣れていないので、手間取っていますが、私のような線画メインの絵描きには向いているかも知れないです。
各ツールがタブ形式ならもっと良いんですけど。
ただ、どういう訳かメモリリソースをとてつもなく占有してしまうので困っています。
フォトショップのように最大使用メモリの設定は出来ないみたいだし、これは改良して欲しいですね。
まぁ使っているうちに、何か自分の中でブレイクスルーがあれば、製品版を買っちゃうかも知れないです。