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今日の感想
福井晴敏「終戦のローレライ 2巻」
「亡国のイージス」と並ぶ福井晴敏さんの代表作。
プロローグ的な1巻はイマイチ乗り切れなかったのですが、今回読んだ2巻からは一気に物語に引き込まれます。

特に主人公のひとりパウラが、ナチスドイツの秘密研究機関に収容されて超能力を発現するまでのくだりは、圧倒的な迫力で(その凄惨さも含めて)思わず息を飲んでしまいます。
それのエピソードが本の半ば辺りから展開するのですが、そのあとのローレライ回収から終盤の潜水艦同士の極限のドッグファイトまで、息もつかせぬ展開です。
もうね、とんでもなく面白いです。

福井さんは自身の作品を「ハード・ファンタジー」とおっしゃっていましたが、例えば「ローレライ」という大ウソ設定にリアリティを与えるために積み重ねられた文章の力に、こちらは圧倒されてしまいます。
ファンタジーというとなんだか子供っぽいですけど、本来はSFと並んでもっとハードコアなジャンルであるはずなんですよね。
大人が読むに足るファンタジーとして、ホラ設定をねじ伏せる筆力の凄さは特筆すべきです。

ちなみにローレライ・システムというのは、ガンダムのニュータイプ能力を福井風に解釈して、リアリティを持たせるためにアレンジしたような感じです。
この設定を読んだときは、さすがは富野の弟子(実際は違うけど)と思いましたよ。
こうなると、福井∀ガンダムやユニコーンガンダムも読んでみたいですね。
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今日の感想
「マクロスF 第一話」
マクロス25周年ということで制作された新シリーズです。
そういえば来年はガンダムも30周年ということらしいですよ。
ガンダムとマクロスでは、コンテンツとしてのボリュームに天と地ほどの差がありますが、それでも人気は根強いんですね。

ところで、私はマクロスシリーズのメカや音楽は大好きで、すごく印象に残っているんですが、肝心のストーリーは今ひとつ思い出せないんですよ。
これは多分、マクロスシリーズの中心人物の河森正治さんがボンクラなせいだと思います。

河森正治さんは、いうまでもなく、作品のコンセプトからメカデザインに至るまで、マクロスという作品のカラーの全てを決定した人物です。
しかし私には、この人は何にも語りたいストーリーが無いんじゃないかと思えるんですよ。

多分、河森さんには先ず「僕の考えた格好いい変形ロボ」や「僕の考えたスゴイ戦闘シーン」があって、そしてそれをどう描くかということにばかり腐心するあまり、ストーリーは二の次になっちゃってるんだと思います。
だいたい最初のマクロスだって、人類存亡の危機が起こっているのに、メインストーリーはどうでもいい男女の三角関係だったりします。
あと、異星人との圧倒的な迫力の戦闘シーンを描きながら最終的には歌の力で解決とか、あり得ないというか、よく分かんない演出ですよ。
よく考えると全然説得力が無いです。そんなんで良いのか?

結局、「どう描くか」を異常なまでに特化して「何を描くか」の部分がほとんど空っぽなのが、マクロスという作品の本質なのだと思います。
ただし、河森正治さんや板野一郎さんといったメインスタッフのボンクラ度がとてつもないハイレベルだったので、結果としてマクロスは歴史に残る作品になったのでしょうね。
その後のマクロスの名前を冠した一連の作品群が、どれもそのボンクラな部分まで踏襲しているのはどうかと思いますが。

ところで今回のマクロスFの第一話なんですが、演出が怖ろしくベタだったのでビックリしましたね。
主人公の少年がバルキリーに乗ることになるシーンの演出に、今時それは無ぇだろ!と思わずツッコんでしまいました。
多分今回も「ロボットサーカスと戦闘シーンはスゴイけど内容の薄い話」になることを予感させます。
まぁ、ここまで来るとそれもお家芸といえますし、マクロスファンにはそういうのを期待している人も多いでしょうから、別にいいんでしょうけどね。

今日の感想
「電脳コイル18話・19話・20話」
18話のタイトル「異界への扉」
19話のタイトル「黒い訪問者」
妖怪ハンターチックなタイトルが付けられて、一気にオカルトな雰囲気になって参りました。
とくに19話のタイトルは、ウルトラセブンというか、実相寺風でイカしています。

魔導士・イサコが執り行ったブラック・サバトで異界の扉が開いてしまった大黒市。
もともと「メガネ遊び」は陰陽師っぽいディティールをもって描かれていたので、開かれた先の「アッチの世界」は日本神話風に黄泉津比良坂のイメージです。
そして異界からやってくる「黒い訪問者」は幽霊というより、ジョージ・A・ロメロのゾンビを思わせます。
そういえば、古事記に出てくる黄泉醜女は完全にゾンビのイメージですね。

しかし「アッチの世界」とは何なのか?
オバちゃんことタマコは未知のドメインサーバーと言っていましたが、ということは、行政府以外の誰かが所持しているサーバーにある空間なのか?
しかしそこへアクセス出来たとしても、なぜ魂魄を奪われるような現象が起きるのか?
そもそも、電脳の体とは何なのか?

この物語のタイトルにもついている「電脳」という言葉ですが、私は単にコンピューターの意味では無いと思います。
恐らくそれはデジタルネットワークに直接アクセス出来るように人体改造された、文字通りの「電気頭脳」のことではないでしょうか。
以前にもここで書きましたが、大黒市とその周辺都市は人体電脳化の極秘実験都市と考えられます。
電脳化された人々は、ネットワークへ常時接続する恩恵を受ける代わりに、全ての個人情報を盗み取られています。
それは、人格そのものである記憶とて例外ではなく、それら盗み取られた記憶が死者の幽霊のように不完全な形で残留しているのが「アッチの世界」だと私は思います。

思わず「機械の中の幽霊」という言葉を連想しましたが、このケストラーの著書から影響を受けて士郎正宗の「攻殻機動隊」が生まれたことを考えると、恐らく「攻殻」から影響を受けているに違いない電脳コイルという作品の、裏のテーマとして「機械の中の幽霊」という言葉は相応しいかも知れません。

しかしまぁ、最後まで人間の電脳化については具体的には語られないでしょうね。
またそこを明かしてしまっては、面白さも半減すると思います。
ただ、表面上語られる三丁目の夕日的な生ぬるい郷愁とは 別の貌が、この作品には必ずあると思うんですよ。

今日の感想
「グレンラガン 26話・27話」
ラスト前、最終話と怒濤の展開で一気になだれ込む感じですが、詰め込みすぎの印象は無く、語り口の素晴らしさを再確認させられるばかりです。
ヤマトなら一年かけてたどり着いた時空の彼方を、一瞬でくぐり抜けた大グレン団の一行は、アンチスパイラルとの最終決戦に挑みます。
天上天下一騎当神・超銀河グレンラガンは、最終形態の天元突破グレンラガンへメタモルフォーゼ。
ラスボスとの一騎打ちは銀河系のリングをぶん投げ合う程の大戦。まさに神々の黄昏です。

ところで、第4部宇宙編では、SFっぽい用語を多発して雰囲気を演出していますが、はっきり言ってそういうSFキーワード自体に深い意味は無いと思います。
それよりも、そういう難解な、訳の分からんことを言って、主人公達の心を折ろうとするアンチスパイラルという存在そのものに、何かを象徴させているような気がします。

例えば、私たちが何か無謀なチャレンジをしようとするときに、悪気無く足を引っ張ろうとする人たちがいます。
それは親族だったり友人だったり同僚だったりしますが、本人達は親切心から引き留めようとしてくれているのですが、私たちにとっては鬱陶しいだけで、何の助けにもなりません。
チャレンジする人に必要なのは、無責任でも何でも良いから、背中を押してくれる存在なんですね。
出来ない理由なんていくつ並べられても、それは「あなたがやらない理由」でしかないんですよ。
そういう「善意の妨害者」を、このアニメのラスボスは象徴しているような気がしてなりません。

「墓穴掘っても堀抜いて、突き抜けたなら俺の勝ち」
無謀と思えることにチャレンジする人の心意気が、シモンのこの口上に集約されていると思います。
所詮アニメのウソ話といえども、見た人に勇気を与える事の出来る作品。
グレンラガンもそんな作品のひとつで、そういう作品に出会えたことの喜びは筆舌に尽くしがたいです。
今のアニメも捨てたモンじゃないですし、私たちの人生だってまだまだ捨てたモンじゃないですよ。


「コードギアスR2 第1話」
去年のSS期、ド深夜に放送されていたアニメの続編が日曜の夕方に登場。
私は前作の最終2話を見逃してしまったので、イマイチ状況が判らなかったのですが、
とりあえず、ルルーシュ君の弟って誰なんですか?妹じゃなかった?
たしか身体障害者の妹が不自由なく暮らせる国を作るために、被差別民を煽動して争乱を巻き起こすというような話じゃなかったですかね。

ところでこのアニメの世界では、日本はブリタニアという世界帝国に占領されて、日本人は奴隷となっています。
まるで村上龍の「5分後の世界」のような設定ですが、この「イレブン」と呼ばれて差別される日本人は、何かを象徴している気がします。

恐らくですが、イレブン=日本人は、実際の東京や大都市で難民となった若年性ホームレスなどのいわゆる「負け組」と言われる人たちを象徴しているように思います。
対して支配者のブリタニア人は、ヒルズ族に代表されるような、「勝ち組」の連中のことですね。
世界帝国ブリタニアはまさしくグローバリゼーションの象徴だと思います。

イレブンの救世主として現れた「ゼロ」は実はブリタニア皇帝の王子であり、自分の都合しか頭にない偽りの救世主です。
さらにイレブンにとって真の盟主たる枢木スザクは、名誉白人ならぬ名誉ブリタニア人として、帝国の犬として尻尾を振っています。
この捻れ構造がこの作品の魅力で、無敵の力「ギアス」を手に入れても全然思うに任せない主人公の無力さと、期待を一身に受けながらもそれ裏切りまくるスザクの情けなさが、見ていて面白かったです。

表面上、ショタやホモや萌えを散見させながら、その実、暗黒の如き人間の心情やこの上ない無常感を演出するのが、この作品の魅力なんだと思っています。
今回の作品でも、世界を変えたりとかしないで欲しいですね。
私としては「無敵の力を手に入れた青二才」なんかに、簡単に世界を変えられたくは無いんですよね。

今日の感想
「グレンラガン 24話・25話」
宇宙の海は俺の海、俺の果てしない憧れさ。
グレンラガン第4部は松本零士への果てしないオマージュが散りばめられていますね。
超銀河ダイグレンはどう見てもヤマトだし、仲間達が特攻して死んじゃうのも松本イズムですよ。
シモンのコスチュームもハーロック風だしね。
あと、宇宙空間に投影されるニアのホログラムは、よく松本作品のイメージイラストに登場する、宇宙と女子の組み合わせを連想させます。

しかし、24話と25話は涙無くしては見れないですよ。
脇役の大グレン団が、ここぞとばかりに見せ場を作って花と散っていきます。
そして25話のラストシーン、超銀河グレンラガンの登場シーンに至って、ボンクラ魂を揺さぶられない男子は、このアニメを見なくて良いです。
ただ、反則とは思いながらも、超銀河ダイグレンの登場には、ガンバスター登場のBGMを掛けて欲しかった。無理だっての。

今日の感想
「仮面ライダーキバ 9話・10話」
もうじき1クールが過ぎようとしているにもかかわらず、全く謎が明かされないままストーリーは進んでいますが、いいのかこれで?
「素晴らしき青空の会」は結局、86年当時は会員2名で現在は3名ということなんでしょうか。
なにそのマイナーな文化系同好会みたいなの。
一応仮面ライダー変身装置を作れる程の秘密結社みたいなのに、怪人と戦っているのは実質1~2人なんですよね。
カブトの時なんかは一応攻撃部隊みたいなのがあったのになぁ…

ところで、今回ようやく、あの石頭の兄さんがライダーに変身しましたね。
人呼んで仮面ライダー・イクサ。
どうやらクルセイダーというかアーサー王というか、十字架をイメージしたデザインみたいです。
キバのドラキュライメージと相対するものなんでしょうけど、どうもあの石頭兄さんの発言を見ていると、異端審問官を連想してしまいます。
それもあの、「ベルセルク」に出てきた変態異端審問官のオッサンみたいな感じ。
変態といえば斬鬼さんなんですけど(笑、石頭の彼にも是非イカレた演技を期待したいもんです。
ていうか、いまでも十分狂ってるのかな。

今日の感想
「ガンダムOO 25話」
怒濤の最終話です。
結局なんだか、アレですね、何というか腐女子の方々にホモネタを提供しただけというか…。

まだ後半戦もあるので、最終的な判断を下すのは早いですが、結局CBが何をしたかったのか、物語が何を語りたかったのか、サッパリですね。
舞台設定が今年からキッチリ300年後の世界ということからも、今現在の世界情勢を模しているのは明らかなのですが、
そこから何に繋げたかったのか?
大国同士の戦争は無く、地域間での局地的紛争やテロが主な戦闘行為なのにもかかわらず、絶対兵器ガンダムで介入する意味はあったのか?
現在の世界情勢を見れば分かるとおり、地域紛争とは弱者が強者に反旗を翻す形で起こるものなのに、
ガンダムマイスター達は弱者の味方をしてはいなかったのではないか?
私は、人種・民族・国籍・宗教などに関係なく、弱き者の人権や尊厳を守るためのガンダムであって欲しかったと思います。
刹那がいうところのガンダムとは、そういう存在なのではないですかね。

物語の終盤、3大勢力が結集して超巨大な国連軍が創設されます。
これは、はっきり言って最悪ですよね。
たまたま運良くその勢力に仲間入り出来た国は良いですが、はじかれた国とその国民は、全世界から見放されて、
いよいよ奴隷として生きるか、飢え死にの道しか無くなってしまいますよ。

紛争を単に火種として捉え 汚いものとして嫌悪するか、それとも闘う人達の闘う理由を理解して 弱き者の楯となるか。
幼かったガンダムマイスター達の後半での成長に期待したいと思います。

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