４月２５日（ザブングル）

今日の感想
「ザブングル ４４話・４５話・４６話・４７話」

いよいよ終盤、ラスボスのカシム・キングも本格的に登場しまして、配下のティンプ＆ホーラ連合艦隊と大バトルのアイアンギアー一行です。
イノセントのドームに殴り込み、最高指導者 アーサー・ランクを拉致したついでに、洗脳されたエルチも助け出します。

ちなみにアーサー様の声は、ご存じ“ミスター美形の中の人”塩沢兼人さんですね。
この方は今の声優にはいないタイプの“美形声”の演者で、線の細い感じのキャラクターに激ハマリなんですよね。
残念ながら故人なのが悔やまれます。

アーサー様曰く
「君たちこそ、我々イノセントが待ち望んでいた人たちだ、今こそこの星の未来を君たちに託そう」
いや、絶対勘違いですって、アーサー様！

ところで、ザブングルというお話を近視眼的に見ると、ブサメンの主人公ジロンが冗談のようにモテまくる話とも言えます。
まぁ基本的にマメな男なので、モテるのもわからんでもないのですが、絵面だけでなく、設定としてもブサキャラ扱いの丸顔男がモテモテなんて、アニメの文法からいえば、本来はあり得ないですよ。
ヒロインだけからは好かれるというのなら、分かるんですけどね。
これはもう、ほとんどドリフ大爆笑のもしもコントの世界です。
「もしも高木ブーがモテモテキャラだったら」とかね。

４４話あたりの展開では、敵も味方もジロンの周りで活躍しているのは女ばっかりで、味方のラグ、ビリン、マリアの美少女チーム全員からモテてます。
敵のエルチとグレタからも、終始尻を追いかけ回されているので、ある意味モテてますしね。
それでまぁ、ジロンの方も硬派を気取るでもなく、まんざらでもなさそうなんですよ。
デレデレすんな、バカ！（ブルメの声で）

ところが、アーサー様の登場で、味方の女子は全員アーサー様に夢中になってしまって、ジロンの方は一気に形勢逆転しちゃいます。
そして、やっぱりメインヒロインのエルチの方にいってしまいまうんですね。
しかしこの後すぐアーサー様は死んじゃうので、結局 脇役女子チームの負けですよ。

４７話で、洗脳が解けずジロンをつけ狙う エルチにかけたジロンのセリフ
「エルチよく見ろ、お前の愛しいジロンだよ！」
やかましいわ、このドまんじゅう！（ホーラの声で）

結局最後まで、もしもボックスの効果は解除されず、この丸顔男を勘違いさせたまま物語は終わってしまいます。
ちなみに映画版では、最後の最後にアーサー様が再登場して、ズッコケたオチになるのですが、その方が良いような気がしますね。憎い演出です。
世の中そんなに甘くは無いぜ、兄ちゃん！（ティンプの声で）

ちなみにこのテキストのBGMは、串田アキラで「乾いた大地」でした。