２月１５日（クリムト）

夕食時「クリムト」
調子に乗って今日も映画を見ました。
怪優ジョン・マルコビッチがウィーン世紀末画家の巨人クリムトを演じた映画です。
グスタフ・クリムトは、知っている人は知っているけど、美術に興味のない人は全然知らないかもしれないですね。
私が高校の時には、美術の教科書の表紙にまでなっていたんですけどね。たまたまでしょうけど。
とにかく、エロテッィクで退廃的なのが特徴の世紀末画壇の中にあって、ひときわスキャンダラスな存在であります。
まぁ、映画の方もクリムトを知らなければ全然面白くないと思います。

スペイン風邪で死に瀕したクリムトが、走馬燈のように半生を夢想する所から始まるのですが、これがとんでもない人生ですよ。
この人の代表作は女性のヌードを織り交ぜた寓話的絵画なのですが、そのモデルに片っ端から手を付けて子供を産ませちゃってます。
ちなみにこの映画の最大の売りは、それらのヌードモデルの女子が全て無修正というところなんですね。それが最大の売りというのは悲しいですが。
ヘアーどころか、中には完全に剃っちゃってて下まで丸見えの人もいるので、興味のある方は必見です（笑

クリムトといえば弟子で親友のエゴン・シーレですが、演じている役者が田中要次さんにそっくりでおかしかったです。
シーレ本人にも似てると言えば似てるんですが、なんだかなぁと思いますね。
他にも、女優陣をクリムトの描くファム・ファタールに似た人をちゃんと揃えていて、感心しますね。
数々の名画については殆ど触れていないのが残念ですが、世紀末のウィーン＝パリの雰囲気が楽しめて、なかなか良かったです。
この勢いで、よりスキャンダラスなシーレの一生も映画化して欲しいですね。
児童ポルノ法に引っかかっちゃうから無理かな…。